グーグル日本の顔は"異端"の男
business.nikkeibp.co.jp | Nov 30th -0001世界に冠たるIT(情報技術)企業、米グーグル。新しいテクノロジーと特異なビジネスモデルでこの10年の世界を牽引してきた企業の1つだが、もしかすると40代以上の世代にとっては、こんな印象が心の中にあるのではあるまいか。
「グーグルもそうだが、新進のIT企業の主役たちは30代以下の若い世代。自分たちの出番はこれまでもなかったし、これからもないだろう」
事実、日本でもITの新しい流れを生み出したのは、ミクシィ社長の笠原健治やグリー社長の田中良和ら、1976年前後に生まれた30代半ばの「76(ナナロク)」世代だった。
もちろん40代以上に活躍の場がなかったわけではない。中間管理職や財務、広報、人事などの専門分野の担い手として今なお活躍中のミドルもいる。だが、新しいうねりの草創期から事業の中枢に携わってきた人はほとんどいないのではないだろうか。
ところがグーグルの日本法人であるグーグルジャパンの幹部の1人に、グーグルが頭角を現し始めた時期から一緒に歩んできた40代の人物がいると耳にした。「恐らくグーグルで最も活躍している日本人」──。こう言っても差し支えないだろうという。
名門高校からエリート街道を歩むはずだったが…
"彼"は米国本社で2003年に採用され、後に日本に赴任した。だが、帰国子女ではない。1968年に日本で生まれ、東京で育ち、高校は東京大学の合格者数で常に全国上位20位以内に入る国立の名門校、筑波大学附属高校(東京都文京区、1973年に東京教育大学附属高校から改称)に入学した。
1888年(明治21年)に高等師範学校の尋常中学科として創立され 120年余りの歴史を持つ同校の卒業生には、元首相の鳩山一郎や元東京都知事の美濃部亮吉、衆議院議員の藤井裕久、鳩山邦夫、片山さつき、元外相で参議院議員の川口順子、大蔵事務次官と日本銀行総裁を歴任した澄田智など、有力政治家や大物官僚の名前がずらりと並ぶ。
ゼネコン大手、鹿島の元会長で日本商工会議所会頭を務めた石川六郎、富士通元会長の山本卓眞、ニコン元会長の吉田庄一郎、三菱東京UFJ銀行前会長の畔柳信雄など企業経営者も多い。
さらに小説家の星新一、小林信彦、映画監督の今村昌平、女優の壇ふみ、狂言師の野村萬斎、民放のニュースキャスターを務めた俵孝太郎、内田忠男など政治・経済以外の分野での著名人も入り混じっている。
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上阪 徹(うえさか とおる)
1966年、兵庫県生まれ。89年、早稲田大学商学部卒。リクルート・グループなどを経て、95年よりフリー。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。インタビュー集に累計40万部を超えるベストセラーとなった『プロ論。』(B-ing編集部編/徳間書店)シリーズ、『外資系トップの仕事力』(ISSコンサルティング編/ダイヤモンド社)、『我らクレイジー★エンジニア主義』(リクナビNEXT Tech総研編/講談社BIZ)がある。著書に『新しい成功のかたち 楽天物語』(講談社)、『六〇〇万人の女性が支持するクックパッドというビジネス』(角川SSコミュニケーションズ)、『リブセンス<生きる意味>25歳の最年少上場社長 村上太一の人を幸せにする仕事』(日経BP社)など。
Original Page: http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120720/234684/
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