2012年3月11日日曜日

日本はSEM後進国なのか否かの考察(2の補足) / 検索エンジンマーケティング考

日本はSEM後進国なのか否かの考察(2の補足) / 検索エンジンマーケティング考

by sembear, sembear.com
November 30th -0001

日本はSEM後進国なのか否かの考察(2の補足)


んとね、(3)もすでに書き終わってるんだけど、今回のシリーズ、いかんせんキャッチーさが足りてないので、せめて最後を飾る第三章ぐらいもうちょっと推敲したいのです。なんか焦らしプレーで申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。

で、今回は今までのPostに対していくつかTwitter経由でコメントを頂いているので、そちらを紹介しながら若干の補足Postを先に書くことにしました。

まずは@yukimeru0305さんと@seo_muraさんから頂いたコメント

@yukimeru0305さん
日本人の場合、別にWEBで買わなくても車や電車で移動して買い物できる人がほとんどなので、WEBで買う必要性も低いのかもしれませんね。

@seo_muraさん
リアル店舗との物理的距離や大陸間の時差とかをここであげると余計カオスになっちゃうのかしら。根源的問題の続きが気になる…

コメントありがとうございます!いわゆるClick and Mortar(クリック&モルタル)の話に近いですね。いわゆるネットで調べてリアル店舗で購買する、という消費行動が日本の方が割合として高いのか否か、というのは大変興味深い議論だと思っています。まあ正直検証のしようが(今のところは)ない部分もあるので、ある程度仮説の議論にはなりますが。で、このポイントと今回の記事の話ではいくつかの観点からの検証が必要だと思っていて、まだそれができてません。

いくつかの検証というのは
(1)EC以外のカテゴリのクライアントにおけるCVRの差異をどうとらえるか?
(2)米国におけるLocal Targetingの市場規模をどうとらえるか?
(3)日本における「地方」での状況はどうなのか?
大別するとこの3件ですね。

まずは(1)から。
ECカテゴリに限定して考えた場合、仮に日本のほうがClick and Mortarが普及しているという仮説が正しいとした場合、確かに日本の方がCVRが低くなる傾向になるとは思います。しかしながら、CVRの差異はECに限定せずに発生している現象でした(ここは過去形)。ですので、自分とSajalの議論の中ではClick and MortarがこのCVRの格差に直接つながる、という仮説を排除していました。確かにECにおいてこの傾向は顕著ではあったのでより深堀しなきゃなあと思いながらも結局検証できずに終わった、っていうのが現実です。

次に(2)。
もしも、日本の方がClick and Mortarが普及している、としたら、リスティング広告の地域ターゲティングの設定率を見たときに日本と米国で日本の方が高い、ないしは同じぐらいになるはずだと思うんですね。ってのは原則として地域ターゲティングってある商圏限定で広告を配信する機能なんで、Click and Mortarと親和性高いはずだなあ、と。ただ、自分が知りうる限りそういう状況は起こってないのですわ。(まあOVの地域ターゲティングだとそもそも不十分だった、ってのもあると思うけど。日本だともうちょっときめ細かに設定できないとあんまり意味がない)
かつYelpとかの成長を考えると、むしろ米国の方が日本と比較してClick and Mortarが普及しているんじゃないか、という仮説もありうるとか思っていたり、思っていなかったり。
まあ日本にも食べログとかあるからなんとも言えない部分だけど。

最後に(3)。
自分の実家とかに数年ぶりに帰ると、もう店とか結構ないんですよ。そりゃアメリカの荒野の一軒家ってほどひどくはないけれど、それでもこの町でClick and Mortarが成立するのかっていうと、ちょっとそれは厳しいなって思うぐらい町が寂れているわけです。実際問題、確か都道府県単位で人口が増加しているのって東京都とごく一部の首都圏だけだったと思うんだけど、Click and Mortarっていわゆる都市圏じゃないと成立しないと思ってるんですね。自分の興味がある商品とかサービスがあって、それをどこで入手するかっていうときに、そもそも入手できる場所(店舗)とかが一つだけだとClick and Mortar以前にそのお店に行って話をした方が早いじゃん、的なね。まあ、そもそもそのお店を探すための検索行為ってのもあるとは思うけど。

という三つの観点からここでは議論に含めないでおりました。でも検証が必要なテーマだとは思っています。

#ヨーロッパとかどうなんだろうか。ここら辺。

次に@tetsuokobayashiさんからのコメント。コメント二ついただきました!ありがとうございます!
まず一つ目
リス男じゃないのでデータ細かく見てないけど感覚的に同意。そもそもCTRレベルでさえ日米差があるよね

いや、そうなんすよ!実はCTRも全く違います。今回この部分を入れようかどうか悩んだのですが、議論が拡散しそうなのでちょっと割愛した部分ではあり、ご指摘いただいて実はちょっとウヒヒって思ってました。

いわゆるネットユーザーのリテラシー、もっと誤解を恐れずに言えば検索リテラシーと広告に対するとらえ方の違いがここからも見える部分だと思っています。実は自分もSajalもCVRが高いだけでリテラシーが高い、って結論づけたわけでもなく、CTRもCVRも高いってことは米国のネットユーザー、検索ユーザーの方が広告への抵抗感もなく、かつネットでの購買(必ずしも金銭の授受を伴わないけど)にたいして適応力が高い、という仮説を作ったのは事実です。

#一流のリスティング男子であればここからもう一つ、CTRをあげるクリエイティブでも運用上ある程度維持できている、
#ってことの推測がつくと思うのだけれど、つまりそういうこと。それが上限CPAの話ともつながってくるし。

もう一個@tetsuokobayashiさんからのコメント
じゃあUSのツールをそのまま使えば良かったのでは、という話にはなかなかならない言語と情報の壁

これはどちらかというと第一章のPostに対するコメントでしょうか。
まあ、でもそうなんですよ。USのツールをそのまま使おうとした2003年とか2004年当時のリスティング男子だったのが自分です。
で、言語と情報の壁も確かにあったのですが、実はそれ以外の問題もありました。というのは日本の広告主はツールにお金を払ってまでネット広告をメンテしようとは思わない、という現実が2004年とかはすごくあったのです。2003年とか2004年とかって、そもそも効果を測定しましょう、っていう部分すら理解してもらえなかった時代でもあったりするので、そういう効果測定系とか運用系のツールに対して広告予算とは別にお金を支払う、っていう文化そのものが存在しなかった、と言ってもいいのかもしれません。
今はだいぶ変わってきたとは思いつつも、まあこの部分は2004年当時では日本の方が「遅れていた」部分ではありますね。

#ここに関しては異論、反論わんさかあると思います
#ただまあ、一つの見方として、ってことね。

とまあ、補足Postの割には結構なボリュームになってるけれど、ここまでの記事を見てもアメリカと日本が同じ時間軸の中で進んでるとか遅れてるとか言っちゃだめだよね、ってことはご理解いただけたかな、とは思っていたりしてるので、このシリーズを書いた目的の半分は達成したかなあとは思ってます。

さて、第三章も近日中にPostしますよ。


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Original Page: http://www.sembear.com/item/599

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