2012年5月30日水曜日

クリエイティブなアイデアが出やすくなる、ワーキングメモリを鍛える方法

クリエイティブなアイデアが出やすくなる、ワーキングメモリを鍛える方法

lifehacker.jp | Nov 30th -0001


作業記憶(ワーキングメモリー)の容量、もしくは一度に記憶できる情報量というのは脳内で簡単にアクセスできる場所にある量だけ、というわけではないようです。

心理学者のArt Markman博士が「Psychology Today」に書いていた記事によると、作業記憶が良くなればなるほどクリエイティブなアイデアが生まれる容量も増えるとありました

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ある研究で以下のように証明されました。

「演奏の練習をしていないチェロ奏者が即興で演奏をする」というクリエイティブな能力について、ある研究者が調査をしました。

研究の最初に、すべての被験者の作業記憶の容量を測りました。それから被験者にあるテーマ(春や冬など)に沿って3分の即興演奏を3回してもらいました。与えられた即興演奏のテーマはそれぞれ違うものです。即興演奏はスタジオ録音され、プロの音楽家に独自性やクリエイティブ性の評価をしてもらいました。

最初の即興演奏のクリエイティブ性は、作業記憶の容量に関わらず同じようなものでした。しかし作業記憶の容量の大きな人の即興演奏は徐々に良いものなっていき、作業記憶の容量の小さな人の即興演奏は悪くなっていきました。研究の最後になると、作業記憶の容量の大きな人の演奏は、作業記憶の容量の小さな人よりも明らかに独創性の高いクリエイティブな即興演奏になっていました。

この研究についてMarkman博士によると、作業記憶によって「どのようなタイプのアイデアを生み出すのか」に対しても影響を与えるようです。

人は、新しいアイデアを考えようとする時には大体いつも似たようなものから考え始めます。作業記憶の容量が小さい人は、同じような考えから離れようとしません。対して作業記憶の容量が大きい人は、広い視野で見ることができる人なのです


では、作業記憶の容量を増やすにはどうすればいいのでしょう? 確実な方法というのはありませんが、効果があると言われている方法はいくつかあります。たとえば読書量を増やしたり、頻繁に本を読むようにしたり、読んでいるものに関する理解を深めて読解力を身につけるというのも一つの方法です。一時的な記憶でもいいので、すべての文章をあとで思い出せるようにしてみましょう。この練習をすれば違いが表れます。

さらに、二重Nバック課題」という聴覚と視覚を同時に使う練習をすることで、実際に脳が作業により集中しやすくなり、作業記憶を強化することになります。まずは手始めに、無料のゲーム「Brain Workshop」(英語)で練習してみてはいかがでしょう。集中力が増すと覚えたい情報を細分化され、物事を覚えやすくなります。単純な情報というのは常に覚えやすいのです。

研究はまだ継続中で明確な答えというのはありませんが、作業記憶の容量を増やして鍛えることはどんなことを考えるにおいても重要になります。練習を何度か繰り返せば、良いアイデアが浮かびやすくなるかもしれません。アイデアが出ずに行き詰まりがちな人は、ぜひ試してみてください。


Creativity, Persistence and Working Memory | Psychology Today

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)

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Original Page: http://www.lifehacker.jp/2012/05/120526workingmemory.html

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