2012年6月4日月曜日

Facebook、直近に買収したサービス5社から見えてくるこれからの世の中

Facebook、直近に買収したサービス5社から見えてくるこれからの世の中

column.socialmedia-rex.com | Nov 30th -0001

"Done is better than perfect"(完璧を目指すより早く終わらせろ)と
いう考え方の元、破竹の勢いで成長を続けるFacebookですが、先日の
歴史的な大型上場から約2週間が経ちました。

その後、株価の低迷を受けて世界中の投資家や業界からは
期待はずれなど評価をされるなど、良くも悪くも話題に事欠かない
こういった事実こそFacebookが世界中の羨望を一挙に
集めているという証拠と言えるでしょう。

「今後の収益化の可能性を懸念する」というような
ビジネス的な評価をよそに「やってみなはれ」精神ともいえる
冒頭にも挙げたような「ハッカーウェイ」を貫き
上場後も様々な機能を追加したりテストを行なっています。
グループのファイル共有機能やFacebookページの管理アプリなど
よりいっそうスピード感が高まっているとも言える
Facebookですが、今回ご紹介したいのはInstagramを始めとした
企業買収の一連の流れについてです。
実際このInstagramの買収から2ヶ月経たずして
カメラアプリが公開されました。

この事例から解るように、今Facebookが買収をしている
サービスを見ていくことでこれからのFacebookの向かう先が
見えてくるかもしれません。以下に直近6ヶ月でFacebookが
買収を行ったサービスを紹介します。

Gowalla


これはフォースクエアの競合となる位置情報サービスですが
FacebookはこのGowallaを昨年末に買収しました。
一方、Facebook独自の位置情報サービスであるスポットは
「過去に訪れた場所にチェックインできる」機能を
途中から取り入れました。

この時点で「今、ここ」のチェックインである
フォースクエアとの一騎打ちを諦めたとも揶揄されてたり
してましたが、これからモバイル中心の戦略を取っていく中
Gowallaのノウハウを取り入れ、リアルタイムチェックインに
再度注力していく流れになっていくと予想されます。

Glancee


Facebook上で繋がっている友人が近くにいると
自動的にお知らせがくるという、位置情報をベースに
人との出会いを促してくれるサービスのGlancee
5月の初めに買収しています。

こちらもGowallaと同じモバイルをベースにした位置情報サービスと
言え、この分野へのFacebookの本気度が伺えるでしょう。
このGlanceeはHighlightというよく似たサービスと
比較される
ことも多かったのですが、(Highlightのほうが評判はよかった)
こちらが買収された要因として考えられる一つが
IPhone、Andoroid両方の端末に対応させていたということです。
(HighlightはiPhoneのみ)両方の端末をカバーしていく必要性の
あるFacebookがGlanceeを選んだのも納得できます。

Tagtile


こちらは4月の上旬に買収されたサービスです。
キューブの形をした読み取り機を店舗に設置して
それに顧客がモバイルをかざすことで
クーポンやポイントカードを使うことができます。
店舗誘導を効果的に行うことができ
クーポン機能をスタートさせたばかりの
Facebookにとっていわば自然な"お買い物"
だと思います。
そしてやはりこちらもiPhone、Android両端末に
対応しているということも要因として大きいでしょう。

Lightbox


これはつい先日の上場前に発表された買収で
Lightboxはロンドンを拠点とする
数百万のユーザーを持つモバイル写真共有アプリです。


こちらはサービスそのものというよりは
この開発チームの人材獲得という買収であり
Instagramチームと共によりモバイルにおける
「写真共有」に注力していくことでしょう。


このLightboxはAndroid版のInstagramともいえ
iPhoneに特化、注力していた同社のノウハウを補完する形での
買収とも言えるのではないでしょうか。
モバイル写真共有」という分野でこの2社を
買収する程の力の入れようです。
そのスタートとなるFacebook Cameraですが
日本で使えるようになるのが楽しみにでなりません。

KARMA


こちらは上場直後という最も直近に買収発表が
されたもので、どういったものかというとFacebookで
繋がる親しい人間の誕生日などの特別なライフイベントを
アラートしてくれ、提携しているショップから最適なギフトを
提案してくれるアプリです。


Facebook上の重要なステータスアップデートである
婚約、誕生日、出産を実際のギフトに繋げるという
ソーシャルギフトサービスですが、これも今後重要となる
マーケットであるソーシャルコマースの分野で大きな
可能性を持つものといえるでしょう。
そしてこれも同様にiPhone/Andoroidをベースと
しているモバイルアプリです。


これまでは全てモバイル分野における買収を紹介しましたが
それとは逆にWEBブラウザの「Opera」の買収を検討している
というも出てきています。
同社は約2億人のユーザーを抱えるブラウザサービスであり
これが意味するところはFacebookブラウザの実現でしょう。
先日Yahoo!が独自ブラウザを起ちあげたり、ブラウザのシェア1位に
GoogleChromeが躍り出るなどこの分野もホットなマーケットといえます。


個人的にFacebookには検索機能の改善をより進めて
欲しいと感じてますがみなさまいかがでしょうか?


以上、買収の噂のあるOperaはまだ別にして
Facebookが取り込んだ5つのサービスを挙げましたが
ポイントとしてモバイル、それもiPhoneとAndroidを同時に
同じ水準で開発を進めようとしている(進めている)
スタンスが見て取れます。

またiPhone開発者を多く獲得しているというニュースもあることから
買収を行なっているモバイルアプリのスペシャリスト達と共に
独自のスマートフォンの開発を進めていくのではないでしょうか。

iOS、Androidを凌ぐ存在に成り得るのかどうか。
"Done is better than perfect"を標榜する
Facebookのこれからのスピード感ある展開に期待したいところです。

Original Page: http://column.socialmedia-rex.com/i/2012/05/000412.php

Shared from Pocket



Sent from my iPad