2012年4月23日月曜日

アドテクノロジー : ソーシャルメディア・Web広告に関する話題を提供するラボサイト : アド論

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ad-ron.jp | Nov 30th -0001

前回はアトリビューションデータのコンバージョン(CV)経路の集計についてご紹介しました。
今回はさらに実践編として予算の再配分の方法をご紹介します。

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【100万円の予算でより多くのCVがとれる方法を見つける】

100万円というのは例ですが、
同じ予算を投下したときに最もCV数が多くなる方法を見つけることが大切です。
一般的には広告に投下した予算内で、広告を経由して成果につながった件数と
そのコスト効率によって評価をしますが
CVを最大化させるためには直接的な効果と間接的な効果の両方を見ます。

評価の重みづけは、企業の商材や、インターネット広告における課題点などによって
様々なルール設定をすることができます。
今回は2つの課題例とその評価方法をご紹介します。

  【課題①どのメディアに予算を寄せたらいいのかわからない】

  「今度キャンペーンを実施することになったけれど
成果を最大化させるには、今実施している広告のうちどれを増やしたらいいのか」
この答えを見つけるために、成果に結びついたメディアを見つけます。

評価方法
1)  コンバージョンをユニークにします。
媒体別のレポートではコンバージョンが重複することもありますので
ユニークでコンバージョンを計測します。
2)   直接的なClick through CVと間接的なView through CVに分けてみます。
3) 最もCV数が多いもの、1件のCVに対してコスト効率が良いものを見分けます。

※グラフイメージ

※CVをユニークにする目的はこちらの記事でもご紹介しています。

http://ad-ron.jp/?p=2056

【課題②「検索(リスティング)」が一番獲得できるけど
検索(による流入)数を増やすにはどうしたらいいのかわからない。】

アドネットワークも純広もリスティングも、
たくさんインターネット広告を実施してきたけれど
結局は「検索(リスティング)」が一番CVRが高く、
ブランドワード検索がその中でも一番効果が良い、という企業様が大半だと思います。

リスティング広告は、ユーザー(消費者)行動の最終点になり、その結果、
コンバージョン前のラストクリックになるケースが多いため、当然の傾向であると言えます。

検索数は一般的に広く公開されているデータではありませんが
リスティングでの表示回数や
オーガニックでも特定の検索ワードによる流入数を
計測することでおおよその、そのワードの検索数を把握することができます。

ワードによっては季節要因、外的要因(テレビや新聞などのオフライン)によって
運用側の意志とは無関係に検索数が増減します。
そのため、検索数を増やすためのアクションを実行する必要があります。

オンラインでは、CVした直前の検索行動をしたユーザーはバナー接触があったのかなかったのかを
見ることができます。

評価方法
1)  評価ポイントを決めます。
何のワードによって検索して流入し、コンバージョンに至るのが最も良いのか、
をあらかじめ決めておきます。
2)   検索行動によるコンバージョンが発生したときに
コンバージョンする前に、バナーをView/Clickしているかを見ます。
3) パターン別でみたときに、バナーをView/Clickしたときの方が
検索によるコンバージョンが多いかを確認します。

例)バナーは同じAバナーを3メディアに配信したときに、最後がサーチでCVしたのはAとCだった。

その評価方法に従い、クリエイティブを評価し、出し先(媒体)のターゲティング精度を上げていき、
狙ったキーワードでの検索数を増やしていく施策を繰り返していきます。

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アトリビューションといっても
何のデータをどこに活用すればいいのかわからない企業様も多いと思います。
アトリビューション分析の方法は様々で、今回ご紹介したものは一部の考え方です。
今抱えているインターネット広告における課題を解決するために、アトリビューションデータをご活用ください。

Original Page: http://ad-ron.jp/?p=2434

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