2012年4月5日木曜日

Adwordsに隠された『ある機能』と、デイリー予算が勝手に破られる本当の理由

Adwordsに隠された『ある機能』と、デイリー予算が勝手に破られる本当の理由

kanedatakuya.jp | Nov 30th -0001

デイリー予算が勝手に破られる本当の理由


本日は、アドワーズを運用する上で皆さんが抱くであろう疑問として、

「設定した日額予算を超えてしまう事象」に対する理由をお伝えしようと思います。


では、この理由の説明に入る前に

まず前提として知って置かなければならないアドワーズのシステムをご説明します。

そのシステムとは、

「投資収益率(ROI)を最大限に高めるため、

検索アクセスが多い日を特定し、その日の広告の表示頻度を引き上げる」

というものです。

そして、このシステムが備わっていることで

1 日に発生する費用の合計は、

1 日の予算よりも最大 20% 多くなる場合があるのです。

ただし、月全体でキャンペーンが費用超過とならないよう、

1 か月あたりの請求額の上限に基づいた調整はしっかりと行われます。

ですので、

日額予算を超えることはあっても月額予算を超えることは無い。

という風に把握をしておけばよいでしょう。

勝手に設定予算を超えて、多くの方はビックリするかと思いますが、

実はGoogleさんが善意でやっていたんですね。


キャンペーンの費用が 1 日の予算を超える際の詳しい理由
 

広告キャンペーンの 1 日の費用の合計が、

その 1 日に割り当てた予算よりも高くなることがありますが、

これは、

検索数が多い日により多くの予算を割り当て、

少ない日の予算を減らすよう、調整が行われているため です。

これによって、前述した通りキャンペーンの 1 日の予算の

最大 120% を活用して、特定の曜日や月の中の特定の時期など、

アクセス変動に応じたタイミングで広告を表示することができます。

ただし、これも前述の通り

キャンペーンの 1 か月の費用を超過することはもちろんありません。

では、検索数はどのような理由で変動するのか。

それは主に以下の3つに分類されます。


  1. 週末か平日か
  2. 季節性と休暇期間
  3. 地政学的な出来事や文化的なイベントの発生

このような要因によって、検索数が大きくなるときには

広告をよりたくさん表示し、アクセスを流し込んだ方が

売上アップに繋がると判断できます。

そこで、月内の他の日の予算を融通することで、

キャンペーンの利益をより大きく伸ばすことができるのです。

 とてもありがたい"ある特徴"

このように、Google側で適切なタイミングを自動的に洗い出し

ビジネス機会を最大限に高めてくれる便利な予算機能ですが、

さらにありがたい特徴が1つ備わっています。

それは、

日額費用が 日額予算の120% の上限値を超えた場合も、

1 日の予算の 120% までしか料金は発生しない

というものです。

たとえば、1 日の予算が 50,000 円の場合は、

ある 1 日に 100,000 円の費用が発生しても、

請求額は 60,000 円のみとなります。

このように、たとえ誤って過剰な請求が発生しても

月単位の請求額上限に基づいた調整が行われ

広告主が保護されるような仕組みが整っているのです。

1 か月あたりの請求額の上限
 

キャンペーンで 1 日に発生する費用は

1 日の予算より最大 20% 多くなることがありますが、

請求額には月単位で上限が設定されています。

1 か月の間に予算額を変更しない限り、

1 日の予算に 1 か月の平均日数を掛けた額を超える請求は発生しません。

つまり、1 か月の平均日数は、

年間 365 日 ÷ 12 か月で、30.4 日/月と計算されます。

そして、1 日の予算が 1 か月間を通じて 10,000 円の場合、

その月の請求限度額は

304,000 円(1 日の予算 10,000 円×1 か月の平均日数 30.4)

となります。

そして、日額予算の超過時に保護対策が取られているように、

予算が 1 か月間を通じて同じ額であれば、

対象月に 1 か月あたりの上限を超える費用が発生しても、

請求額は 1 か月あたりの上限額に抑えられます。

たとえば、1 日の予算が 1 か月間を通じて

10,000 円(1 か月あたりの請求額の上限は 304,000 円)

である場合は、

対象月に発生した費用が 310,000 円であっても、

請求額は 30,400 円のみとなるのです。

注意すること

ただし、上記の月額請求費の保護が行われるのは

月の途中で 1 日の予算を変更しなかった場合のみとなります。

広告主が月の途中で 1 日の予算を変更した場合、

その月に関しては、この 1 か月あたりの請求額の上限の計算は

適用されません。

ただしこの場合も、

1 日の費用は、予算の 20% 増までに制限されますので

日額予算に関しては、いかなる状況でも

最大120%までしか増えないと考えておけば安心でしょう。

ですので、絶対に日額予算を超過してはいけない状況の場合、

上限の日額予算に0.83を掛けることで、予算超過を確実に防ぐことが可能となります。

(※ただし、日額予算を少なくすることはインプレッションシェアの低下に繋がりますので、余程のことが無い限りおすすめいたしません)

Original Page: http://kanedatakuya.jp/adwords-master/572/

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