2012年4月3日火曜日

Googleアナリティクスにソーシャル広告キャンペーンの費用対効果を分析する強力な機能が追加される

Googleアナリティクスにソーシャル広告キャンペーンの費用対効果を分析する強力な機能が追加される

by Anthony Ha, jp.techcrunch.com
November 30th -0001

どのマーケティングのカンファレンスでも、いやこの分野のどの記事でも、常に「ソーシャル・マーケティングのROI〔費用対効果〕はどれほどか」という質問が出る。言い換えれば、「いいね!」やRTの価値はいったいどれほどなのか? Googleアナリティクスの新機能はまさにこの質問に答えようとする試みだ。

ソーシャル・ネットワークのトラフィックがかくも膨大になり、ソーシャル・マーケティングの重要性が無視できないものになってきた現在、Googleアナリティクスのチームがソーシャル分析機能を充実させようとするのは当然だ。しかしグループ・プロダクト・マネージャーのPhil Muiによれば、Googleのアプローチは従来のソーシャル分析とは異なるという。これまでのソーシャル・トラフィックの分析は「反応」の観測に重点を置いていた。名前付き引用やリツイートの数、内容が好意的か否か、等々だ。

「これらの数字ももちろん重要だが、問題はその数字がビジネスの損益にどう影響するかだ。われわれが話を聞いたFortune 500リストに掲載されるような大企業のCEOが口をそろえて知りたがっていたのはその点だった」とMuiは説明する。

新たなGoogleアナリティクスでは、ユーザーはまず自社が達成すべき目標を設定する。製品の販売数、新規ユーザー登録数、プロフィールページのクリック数、何でもよい。するとGoogleはどのソーシャルネットワークからどれだけの訪問者が来ているかをカウントするだけでなく、その訪問のうちどれだけが目標を達成するのに役だったかを報告してくれる。Muiによれば、アナリティクスのレポートにはアッパーファンネルのモニタも含まれるという。アッパーファンネル〔上部の漏斗〕というマーケティング用語は販売やユーザー登録などの目標達成に直接結びつかないものの、将来結びつくかもしれない前駆的な計測しにくい現象を指す。たとえば、Twitterに掲載されたリンクを踏んで誰かが自社のサイトを訪問し、そのときはそのまま立ち去ったとしよう。そのユーザーが1週間後に戻ってきて製品を買ったとすると、Googleは1週間前のアッパーファンネル情報と結びつけてレポートする

ユーザーはGoogleアナリティクスに対してコンバージョンの金銭的価値を指定することができる。つまり、企業はFacebookやTwitterで実施したソーシャル・マーケティング・キャンペーンの費用対効果を具体的な数字で知ることができる。

またActivity Streamと呼ばれるタブでは、GoogleのSocial Data Hubに参加しているサービス上で自社に対して誰が何と言っているかをモニタできる。 ソフトウェア・エンジニアリング・マネージャーのIlya Grigorik(ソーシャル分析サービスPostRankの買収に伴ってGoogleに参加した)によれば、希望すれば他のソーシャルネットワークもData Hubに参加可能だが、現在最大のサービスは自身のGoogle+だという。その他有力サービスとしてはDigg、Disqus、Reddit、TypePad、Bloggerなどが加入している〔日本ではHatenaが参加〕。

Google+といえば、最近Googleのあらゆるサービスが急激にソーシャル化の方向に展開されていることが目につく。Muiは「Googleは〈悪をなさない〉というモットーをこの点でも守っていることをはっきりさせたい。われわれはGoogle+、Twitter、Facebook、Digg、Deliciousその他あらゆるサービスを完全な公平さと透明性をもって扱っている。その上で、Google+は将来多くのビジネス、広告主にとって価値あるソーシャル・チャンネルとなると確信している」と述べた。

アップデート: アナリティクスの新機能がいつ公開されるかを書くのを忘れていた。Googleによれば、向こう数週間かけて順次公開していくという。GoogleアナリティクスのユーザーはStandard Reportingタブから新機能にアクセスできる。

Original Page: http://jp.techcrunch.com/archives/20120320twitter-expands-promoted-tweets-on-mobile-will-allow-brands-to-target-by-interest-device/

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