うっかり一生年収300万の会社に入ったあなたへ。給与を増やす3つの仕事術
ikedahayato.comタイトルが面白かったので買ってみた一冊。内容もよく整理されていて、「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった」人にとってはかなり参考になりそう。
中でも、「普通の企業」で君が給与を増やすために(57P〜)という箇所が面白かったので抜粋してご共有。
1. できるだけ誰かといっしょに仕事をする
一人で仕事をしない、ということは、君の仕事ぶりをしっている人を増やすということだ。君がどんなふうに作業をし、どんなことで感情をあらわにし、どんなことで褒められ、どんなことで怒られているかを周りの人に知ってもらうということだ。
(中略)なぜ一人で仕事をしてはいけないのか。それは、昇級のための評価をする上司は、実際のところ、独断で評価していないからだ。(中略)評価をする多くの上司は、さりげなく、本人の周りの人に確認をしている。
これ納得感あります。特に評価基準が曖昧な企業だと、どれだけ個人プレーができていようが、周囲からの評判が悪いと評価も落ちてしまうでしょうね。
この種のコミュニケーションが苦手な人には「一日二回、自分から周りの人に声をかける(出社時と退社時に、大きな声で挨拶する)」ことがおすすめだと著者は説いています。こうしたコミュニケーションによって、周囲の人が「仲間」だと認識してくれるようになるとのこと。
2. 君の評価をする人に直接報連相をする
普通の企業で君の給与が増えていない原因の一つに、上司とのコミュニケーション不足の可能性がある。(中略)上司とそりが合わないときに、メールでのやりとりですませて逃げたくなる気持ちは痛いほどわかる。場合によっては出社拒否すらしたくなるだろう。
(中略)この状態を解消しないかぎり、君は定期昇給の際に評価されることがない。だからあえて懐に入るのだ。自分から打たれにいく、と言い換えてもよい。ミスをしたら、すぐに報告する。自分で判断できそうな内容でも、すぐに連絡をする。作業を指示されたら、それが完了する前に、途中段階で相談をする。
(中略)「部下のあいつはどこでなにをしているかわかったもんじゃない。だからダメな奴だ」と。コミュニケーションが不十分だと、君に対する印象が評価の結論になってしまう。しかしコミュニケーションが十分にとれていれば、印象から評価が始まるのだ。
サラリーマンは大変だ…と痛感した箇所。日本企業で給与を上げようと思ったら、確かにこういう努力が求められるのでしょう。
なんというか、そもそも「印象が評価の結論になる」って、おかしい話ですよね。仕事の成果で判断しろよ、と毒づいてしまいたくなりますが、現実はそうなってないのも事実です。上司に気に入られる人って、まぁ、自然と昇級していくものですしね…。
3. 品質よりもスピードを重視して仕事をする
君がまだ新入社員か入社数年目までの若手、あるいは転職して数ヶ月以内の人なら、「作業が完了していない段階で、作業を指示した人に確認する」習慣をつけよう。(中略)「コミュニケーションを取りながら作業をする」ということが第三のポイントになる。そのために、品質を優先する考え方を、少しだけ後回しにするのだ。
(中略)どうすればもっとスピードを上げることができるかを考えるのが第二ステップなのだ。そしてそれができれば定期評価での君の評価は上がり、給与も増える。
品質「だけ」では評価にはならない、と断定しています。この点は時給の感覚が薄いサラリーマンだと盲点なのかも。フリーランスとしては「品質はそのままに、スピードを速くすることが人材の価値だ」というのは強く同感するところ。いかに早く、効果的な記事を書き上げるかを常に考えて執筆しております。
その他、「業種別の給与の増やし方」「職種別給与の増やし方」など、超実践的な知見がまとまっています。「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった」人はもちろん、就活中の学生にもおすすめできる本ですね。会社の仕組みをよく理解できると思います。下手な就職セミナーに行くより勉強になるのでぜひ。
Original Page: http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/19230
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