2012年12月30日日曜日

実際、カフェでの置き引きはどれだけあるのか? 警視庁に聞いてみた

実際、カフェでの置き引きはどれだけあるのか? 警視庁に聞いてみた

bizmash.jp

カフェでノマドワーキングしている人にとって、切実な問題がトイレや着信による中座。置き引きが心配ながら、かつて「貴重品をどこまで持って席を立つ?」というテーマで取材をした感触では、「けっこう平気」と意外にも多くのノマドワーカーがノートパソコンを置いたまま席を外しているようでした。

本当に大丈夫なのか? 実際に警視庁に「カフェやファミレスなどでの置き引き被害はどれだけあるのか?(ないのか?)」聞いてみました。

が、警視庁として「窃盗の認知状況(件数)」や、その中での置き引きの月別発生件数や時間帯別発生状況、被害金額などの統計は出してはいるものの、「どこで?」という細かい場所別のデータや、特徴や傾向といった全体像を語れるほどの意見はまとめられていないとのことでした。うむむ。

ちなみに、平成23年度の統計では、窃盗の認知件数13万9227件のうち、置き引きは3421件で全体の2.45%。非侵入の窃盗のうちの2.6%。ランキングでは「自転車盗(45.8%)」「万引き(14.5%)」「車上ねらい(6%)」「オートバイ盗(4.9%)」「商品ねらい(2.9%)」に次いでの第6位ですし、盗られたかどうかわからない万引きと違って(万引きは認知件数以上に発生していると考えられる)、被害が明確な犯罪のわりには少ないと言って良いのではないでしょうか。

もっとも、「すり(2.2%)」「ひったくり(1.3%)」よりは被害に遭いやすい犯罪とも言えますが。

次いで「置き引きの月別発生件数」は、以下の通り。

月ごとの傾向があるのかと思いきや、おしなべて300件前後で推移しています。比較的3月、4月が少ないのは、引っ越しや新生活のシーズンだからこそ、誰もが自分の荷物に気を配っている=防犯意識が高いからでしょうか。

そして、「置き引きの時間帯別発生状況」。

ビジネスタイム(10時)から発生件数が急に増え、「16時~18時」を山に、深夜まで気の抜けない状況が続きます。逆に言えば、夕方頃からが、帰りの電車で、カフェで、飲み屋で、最も人の気がゆるんでしまって、自分の荷物のケアを怠ってしまう時間帯と言えるのかもしれません。

そんなわけで、肝心の「カフェで実際どれだけモバイル機器が盗まれているのか」というところまではわからなかったわけですが、筆者の個人的な感想では「意外と少ない」というのが本音です。件数で考えると、平均1日10件程度しか発生していない上に、置き引きのケースとしては公共交通機関での移動中でのケースがメジャーと考えると、実際カフェでノートパソコンを盗まれている人というのは相当少ないように思えます。

とはいえ、気を抜いて盗まれては後の祭り。大事なデータもろとも持って行かれては大変です。

さほど神経質になる必要はないものの、今ノマドワーキングしているカフェやファミレスの地域性や店内の雰囲気、客層、自分の座っている席と店員とトイレの位置関係などなど、様々な状況を鑑みて、ノートパソコンを持って立つか、置いて行くか、ご判断されると良いのではないでしょうか。そんな面倒なジャッジをするくらいなら、ノートパソコンを小脇に抱えて行った方が話は早いですけどね。

みなさんはどう思われますか? 体験談、セキュリティ方法などありましたらTwitter、Facebookまでお寄せください。

【出典資料】
警視庁の統計(平成23年)統計図表第9 窃盗の認知状況(手口別及び時間帯別)(PDF形式)
警視庁の統計(平成23年)統計表第43表 窃盗手口別認知件数(月別、時間帯別)(PDF形式)

Original Page: http://pocket.co/spN2K

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