2012年12月29日土曜日

新規事業は失敗の後こそ大事 |オプトCEO鉢嶺登オフィシャルブログ

新規事業は失敗の後こそ大事 |オプトCEO鉢嶺登オフィシャルブログ

ameblo.jp
新規事業に失敗はつきものである。
事業撤退、スクラップアンドビルドはどんなに苦しくてもやらねばならない。当人はできないから会社が判断してやる。それを繰り返す中で必ず当たるものが出てくる。

失敗や撤退に際し、私が思う事を2つ挙げたい。

1つは「新規事業は先行投資ゆえに利益は当面出なくても良い」という考えもあるのかもしれないが、厳しい事を言えば、
「適正利益が出ていない事業は長続きしない」
これが本質だと思っています。

私も創業時そうでしたが、「喜んでくれる人がいる、意義があるからサービス提供し続ける!」という思いでいました。しかし、適正利益が出ていないと、徐々にメンバーも疲弊し、サービスレベルも落ちていきます。
その結果、良い質のサービスを維持、提供できなくなるのです。これは京セラ稲盛さんから学びました。
(「成功への情熱」「敬天愛人」等)

2つ目は、
「撤退するから、失敗したから辞めるという決断をしない」
「失敗した人、部署こそ、違う形で盛り返して欲しい」

という事。

新規事業に携わった人は、相応に強い思い、情熱、夢を抱いて挑戦していたはず。夢を語り、様々な方を巻き込んでいたはず。ゆえに、夢破れた時の失望は相当大きなものであろう。悔しい思いも大きかろう。
「こんな会社辞めてやる!新規事業で培ったキャリアを活かせる会社に移っちゃえ」と考えるのはごく自然なことであると、理解はできる。

しかし、自分達が新規事業に邁進していた間、裏で支えてくれていたメンバーがいた事を忘れてはならない。
新規事業に挑戦できるということは、その資金を、赤字を支える他部門の人達の支えがあって挑戦できていることを。従って、失敗や撤退で辞めるというのは自分の事しか考えていないことになる。失敗や撤退した後こそ当該者はより一層、次に与えられたポジションで邁進し、活躍しなければならないのである。
※勿論、成功した際も同様である。

ユニクロのジーユー責任者の柚木氏が元々は野菜販売で失敗した方であるのは有名な話。
<http://www.o-enpro.com/client/gu/ceo/20120215000852.html>

成功する人は、失敗を活かす人。
しっかり恩返しできる人。

当社でもそんな事例がある。

かつて新規事業のネット不動産販売イースマイで2億の赤字(当時の年商相当)を出した野内(現取締役)は、責任を感じ、損失を取り戻すべく必死で考え、その後ヤフー不動産を独占で扱うクラシファイド社を設立(オプト66%、ヤフー34%)、毎年着実に利益を上げ数倍のリターンを返すことでリベンジを果たしている。

夢破れた時こそ、その人の真価が問われる時。
損失を、投資分を取り返すまでが新規事業を任された人の責任、
という「責任の精神」をどこまで全うできるかがその後のその人の成長につながる。
そう考えると、失敗した時こそ成長のチャンス!とも言える。

Original Page: http://ameblo.jp/hachio88/entry-11434454635.html

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