連載インタラクティブマーケティング統計データ by ユニメディア スマートフォンのPCサイト流入は増加傾向、だがCVRは低く推移 | インタラクティブマーケ統計2012年6月
web-tan.forum.impressrd.jp | Nov 30th -0001ユニメディアのマーケティングツール導入企業の各種KPIを統計データ化し、マーケティング担当者が業界水準のCVRとして参考とするためのレポートをお届けする。
インタラクティブマーケティング統計データ本レポートでは2011年10月度以降、PCサイトにおけるスマートフォン(以下、スマホ)流入・CVRなどを各流入ごとに検証してきましたが、今回のインタラクティブマーケティング統計データは定点観測としてこれを取り上げます。
PCサイトにおけるスマートフォン流入とCVRを中期的に俯瞰する
今夏、ケータイキャリア各社が発表した新機種は、ほぼスマホのみのラインナップとなっています。また、auスマートパスなど、スマホへの付加価値創出を目指したサービスが増えてきたことで、スマホ利用者への追い風となる状況が次々と生まれてきています。これら市場の状況を踏まえ、この9か月でどれだけ変化したかを見てみましょう。
2011年10月時点でようやく10%強だったスマホ流入は、2012年に入り15%前後で推移し、2012年1月と6月は約17%と特に高くなっています(図1)。今後のスマホ普及を考えれば、スマホの流入比率が20%を超えるのも時間の問題と考えられます。

一方で、CVRについては伸び悩んでおり、直近の6月は0.37%と低く推移しています(最も低いのは3月の0.36%)。この状況について、比率として最も大きい検索エンジンおよびその他流入を取り出し、さらに深掘りしてみましょう。
デバイス別の流入比率を見ると(図2)、スマホによる検索エンジン流入は3%前後、その他流入は10~12%程度で推移しており、堅調に増加していることがうかがえます。逆に、CVRは検索エンジン、その他流入ともにPCと比較して下がる傾向にあることが明らかになりました(図3)。スマホで流入するユーザーがコンバージョンに結びついておらず、このような結果を形成していると言えます。
始めに書いたようにスマホの普及は加速傾向にあります。今では、携帯電話(スマホ)は最も身近なインターネット端末であり、企業のPCサイトをスマホユーザーが閲覧する機会は今後確実に増大すると考えられます。しかし、そのことは、購買行動に至る機会の増大とは必ずしも直結せず、むしろスマホへシフトし、PC流入が減少した分、全体のCVRもダウンする可能性を大いに秘めています。サイト構成におけるスマホ最適化は、これを回避し、収益をはじめ各企業課題を解決する端緒になると言えるでしょう。
調査概要
ユニメディアのマーケティングツール「UMAP」導入企業をサンプリング、企業の各種KPIを統計データ化して業界水準のCVRを数値化した
- 調査期間:2012年6月1日~6月30日
- オリジナル:2012年6月度インタラクティブマーケティング統計データ
Original Page: http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/08/21/13331
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