睡眠時間の"理想"と"現実"
by RECRUIT, r25.yahoo.co.jpNovember 30th -0001

連日の残業や飲み会、深夜のテレビ鑑賞やゲームなど、つい寝不足になってしまう人も少なくないはず。実際、若手ビジネスパースンの睡眠時間は、どのくらいなのだろうか?
今年5月に東京都が発表した『健康に関する世論調査』によると、20~30代の男性のほぼ半数が「6時間未満」しか寝ていないという結果に(20代男性49.5%、30代男性50.0%)。一方、彼らの考える「"理想の"睡眠時間」として最も多かったのは「6時間以上7時間未満」(20代男性43.6%、30代男性41.5%)で、「6時間未満」と答えたのは、20代男性6.9%、30代男性6.7%とごくわずか。つまり大多数は不本意ながら「6時間未満」しか寝られていないことになる。
また「就寝時間」に関する"理想"と"現実"のギャップも明らかに。性別や年代を問わず「"理想"の就寝時間」として最も多かった回答は、「午後10時過ぎから午前0時まで」(20代男性49.5%、30代男性59.8%)。だが、「"実際"の就寝時間」で最も多かったのは「午前0時過ぎから午前2時まで」(20代男性62.4%、30代男性55.5%)と"理想"より2時間遅い。
では、なぜ"理想"と"現実"にギャップが生じてしまうのか?
「理想の就寝時間に寝られない理由」について調査結果をみてみると、「就業時間・帰宅時間が遅い(残業等による)」という回答が最も多く、20代男性で47.3%、30代男性で57.6%に上る。また、「勤務時間中」(20代男性14.5%、30代男性10.9%)という人も少なからずおり、両者合わせて20代男性の約6割、30代男性の約7割が、仕事の都合で"理想"の就寝時間に寝られない状況がうかがえた。
ちなみに、同じ20~30代とはいえ、男女間のギャップは少なくない。たとえば前述の「6時間未満」しか寝られていない人の割合は、20代では、男性49.5%に対し女性34.3%。30代では、男性50.0%に対し女性42.1%。女性の方が男性より睡眠時間が長いようだ。
20~30代ビジネスマンの睡眠環境はなかなか厳しいようだが、実はひとつ意外な特長がある。それは同調査での「睡眠の質」の項目。「寝床に入っても寝つきが悪い、途中で目が覚める、朝早く目が覚める、熟睡できないなど、眠れないことがありましたか」との質問に対し、「めったにない」あるいは「まったくない」と回答した割合が、20代男性66.3%、30代男性60.4%と、全世代の52.4%を大幅に上回ったのだ。つまり、R25世代は睡眠時間こそ少ないものの、一度寝ついてさえしまえば、グッスリと睡眠できているというわけだ。
"理想"の睡眠時間が取れないうえに、寝苦しい夜の増えるこれからの季節、せっかくの「睡眠の質」を維持するためにも、熱帯夜対策は万全にしておきたいものだ。
(吉原 徹/サグレス)
Original Page: http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20120718-00025042-r25
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