2012年8月13日月曜日

SEM 市場を震撼させた Google 検索の方向転換--企業が今後取り組むべき施策とは?(1/2)

SEM 市場を震撼させた Google 検索の方向転換--企業が今後取り組むべき施策とは?(1/2)

japan.internet.com | Nov 30th -0001
2012年4月、検索エンジンマーケティング(SEM)市場に大きな激震が走った。Google はこれまでに何度か大規模な検索アルゴリズムの変更を行ってきたが、4月下旬に発表・随時適用している「ペンギンアップデート」は、有象無象の Web サイトや相互リンクサイトから大量に外部リンクを取得していた Web サイトの検索ランキングとページランクを大きく低下させた。

ペンギンアップデートは、有用な情報を掲載する Web サイトを Google の検索結果で上位表示させるためのもので、同社のキラーコンテンツである「検索」の品質向上を目的としている。そして、Google の品質ガイドラインで違反行為とされている「Web サイトの検索順位やページランクを上げるためのリンクプログラムへの参加」「Web スパマーや不正な Web サイトへのリンク掲載」を過剰に行なってきたサイトへ鉄槌を下したのだ。

これは、企業のマーケティングにも大きな影響を与える。例えば、テレビ CM や交通広告などで「○○で検索」という文句を見たことがあるだろう。しかし、今後はキャンペーン用に新規作成したランディングページの検索ワードがニッチだったとしても容易に検索上位にランクインできなくなることから、リアル媒体から Web へ誘導する同施策は影を潜めることだろう。

そういった状況下、検索エンジンユーザーの集客を自然検索結果ではなく、リスティング広告に頼る傾向が強まることが予想される。しかし、SEO ソリューションの開発を手がける株式会社ディテイルクラウドクリエイティブがこの度行った調査によると、集客の比重をリスティング広告へ高めるのはいささか慎重になる必要がありそうだ。調査対象は全国20歳〜39歳の男女500名で、調査期間は2012年6月15日〜6月18日。

まず、普段主に使っている検索エンジンを尋ねたところ、9割強が「Yahoo! JAPAN」または「Google」と回答。 Yahoo! JAPAN は、2010年に検索エンジンを Google へ移行していることから、SEO は Google のアルゴリズムを最も考慮すべきであることを如実に表した。


続いて、普段検索結果を何件目まで見ること多いか尋ねたところ、最も多かったのは「4番目まで」(26.6%)で、次いで「7番目まで」(24.8%)、「10番目まで」(22.6%)。「1番上のみ」(5.6%)も含めると、8割近くが10件目までを見るとした。Yahoo! と Google の1ページあたりの検索結果表示数は初期で10件と設定されているため、検索結果1ページ目(10件まで)で表示されることがいかに重要であるかを改めて認識させる結果となった。
企業の Web 戦略で、リスティング広告が多用されるようになって久しい。これに伴い、インターネットユーザーにもリスティング広告が随分浸透していることが分かった。「検索エンジンを使った検索結果の中に、広告が出ているのをご存じですか」と質問したところ「知っている」は69.4%にのぼり、「知らない」(30.6%)を大きく上回った。
しかし検索ユーザーは、リスティング広告でレコメンドされるページよりも自然検索で上位表示される Web ページの方を情報源として重要視しているようだ。パネラーに、自然検索結果とリスティング広告のどちらから情報を入手したいか尋ねたところ、自然検索結果が9割近くを占め、リスティング広告を圧倒した。
企業にとって、SEO 対策とリスティング広告はいずれもタダでできる施策ではない。しかし、冒頭で述べたようにリスティング広告への期待が高まることが予想される中、ニッチキーワードで出稿を試みてもクリック単価が高騰してしまい、これまでよりもコストパフォーマンスが悪化する可能性がある。そうであれば、本結果でも明らかになったように、ユーザーリーチが見込める SEO 対策は軽んじることなく続けるのが望ましいだろう。

Original Page: http://japan.internet.com/wmnews/20120709/4.html

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