スマートフォンユーザの複合ワード検索行動を探る インタラクティブマーケティング統計データ 2012年02月度|株式会社ユニメディア
unimedia.co.jp | Nov 30th -0001今回はスマートフォン(以下SP)での検索行動における単一/複合ワードでの差異を考えます。
これまでの弊社データの傾向として、単一キーワード流入を母数としたCVRが複合を上回っています。
これは以前のレポートでも触れていますが、単一ワードCVRが高ければブランド認知が高く、複合ワードCVRが高ければ商材の特徴がブランド以上に広く知られているという状況が想定されます。
それでは、文字入力メソッドがPCと異なるSPでもこの傾向は当てはまるのでしょうか。
※当月(02月度)分SPデータおよび全体データは、それぞれリンク先をご参照ください。

今回のデータにおいて、SPにおける検索エンジンのCV比率では単一/複合ワードの割合がPCほど大きな差が出ていません。またSP全体での複合ワード検索流入比率は40.12%となり、これはPC全体における34.20%を上回る数値となっています。
これにより、SPの検索エンジン流入では複合ワードの方がCVRが高くなる結果となりました。
ハードウェアキーボードを標準装備しているPCと異なり、SPではソフトウェアキーボードが標準となっており、様々な方法を選択できるとはいえ入力スピード・量ともPCより劣るのが一般的です。
従って、単一ワード検索ヒットの重要性はPCよりも高いと考えられますし、複合ワード検索の場合であればサジェスト(検索候補)機能を利用したユーザの流入が多いのではないか、と予想されます。

しかし先述した通り、本データでは単一ワードより複合ワードのCVRが高い結果となりました。
さらにその詳細を確認したところ、32.23%がサジェストを利用しないものとなっており、SPにおいて予想外に複数のキーワードで検索するユーザ行動が見受けられます。
そしてSP流入の中では少数派であるサジェスト利用での複合ワード検索も、CVRは他流入に比して最も高くなっており、結果として複合ワードの総CVRを押し上げています。
ただし、流入母数に注目すると、PCで22.46%となっているのに対し、SP全体で3.41%と6.5倍以上の差となっています。
加えてそのCVRはAndroid端末からのものが大半を占めており、いわばマジョリティであるAndroidの結果がそのまま反映されていると思われます。
本レポートでは以前「SPが普及していく過程でポータルも含めYahoo!を利用する割合は徐々に高まり、PCのそれに近似することが予想されます」と述べたことがありますが、今回の場合も今後の流入増に伴いPCのものに近づく、つまり単一ワードのCVRが上がっていく可能性は否定できません。
とはいえ、現時点ではSPでもユーザの複合ワード検索が活発である、ということは言えると考えられます。
サジェスト機能が向上し、デバイス自体の予測変換・予測候補精度が高まれば、デバイスとしてユーザの生活に近い分、SPでの複合ワード検索がより大きな意味を持つこともあるのではないでしょうか。
Original Page: http://unimedia.co.jp/press/2012/report20120329_01.html
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