「悪い知らせ」を伝えねばならないときに気をつけるべきこととは?
by Tami, lifehacker.jpNovember 30th -0001

誰しも、「悪い知らせ」は好みません。ゆえに、これを届ける仕事は荷が重く憂鬱なものです。とはいえ、ときにはやらざるをえないこともあります。では、悪い知らせはどのように届けるとよいのでしょうか?
Illustration by Dana Zemack. Title image from the movie Aladdin.
悪い知らせの「運び屋」さんは、なにかと評判が悪くなりがち。自分が告げねばならないことを誰も聞きたがらないのですから、相応の不安をもって事に当たらねばなりません。
16世紀末のシェークスピアの『ヘンリー4世』では、「代弁者を撃つべからず」と書かれていますし、紀元前442年頃に書かれたソポクレスの『アンティゴネ』でも、「悪い知らせをもたらす使者を愛する者などいない」と述べられています。このように、彼らは長年損な役回りを引き受けてきたわけですが、これらはいったんすべて忘れましょう。言いづらいことこそポイントを絞るようにすると効果的です。
たいていの場合、悪い知らせをするのに多くの情報で前置きするのは、妙案とはいえません。ポイントを示す前にあれこれとすべての情報を聞かせてしまうと、聞き手に大いなる疑念や不安を抱かせます。たとえば、弟が足を怪我したことを伝えるのに時系列で説明すると、聞き手は結論がどこに向かっているのか気になり、最悪のケースを想像することもあります。悪い知らせはできるだけ早めに、ポイントを知らせるようにしましょう。時間を使って気分がいいのは自分だけであって、聞き手は必ずしもそうではありません。
とはいえ、極端なものの場合は例外です。たとえば、足の怪我は死に至るものではないので、「やあ、ジル。ブライアンが骨折して入院したんだよ。今は元気だけど。」というのはOKですが、「やあ、ジル。ブライアンが亡くなったよ。」というのは、あまりにも唐突すぎます。「やあ、ジル。君のダンナさんが、他の女の人とキスしてたよ。」なんていうのも、混乱させる元です。つまり、ときには話の段階を踏んで徐々に伝えることも必要。「悪い知らせがあってね」とシンプルに前置きするといいでしょう。自分が真剣だということも伝わります。
留意すべき点としては、最も重要な情報を特定し、これを一文でまとめること。そして、ためらわずにはっきりとそれを告げること。ただし、極端なものの場合は、「悪い知らせがあるんだけど」と短めに前置きしましょう。
さて、実際世の中の人々は、自分が悪い知らせの「運び屋」になったとき、どのように対処しているのでしょうか? 原文筆者がソーシャルメディアを通じてたずねてみたところ、次のような有用なアドバイスがありました。
さんは、「いい情報、もしくは、少なくとも役立つ情報を補完し、可能なかぎりショックを和らげるようにする」という方法を勧めています。たとえば、解雇を言い渡すときは別の求人を教えてあげるとか、推薦状を渡すといったようなことです。
Cee Bee Ceeさんは、「相手を子どものように扱うのは避けるべし」としています。恩着せがましくするのもNGとのこと。過剰に無慈悲にならず、相手を大人として扱うことを提唱しています。
相手にとって聞きたくないことを伝えねばならないときこそ、相手の立場を思いやりながら、ときに毅然としたスタンスを貫くことが必要のようですね。
Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)
Original Page: http://www.lifehacker.jp/2012/03/120206bearerofbadnews.html
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