2012年3月29日木曜日

人を繋げるシェアサービス5つから見えてくる、未来を生き抜く”GIVE”の精神 : クラッチ、ソーシャルメディアのハンパない状況

人を繋げるシェアサービス5つから見えてくる、未来を生き抜く"GIVE"の精神 : クラッチ、ソーシャルメディアのハンパない状況

hanpanai.com | Nov 30th -0001

私たちは今、2012年に生きています。
インターネットが普及するに連れて「個人の時代の到来」という
言葉をよく耳にするようになってきているとも思いますが、
実際まだまだ国や多くの民間企業から
ものすごい恩恵を受けており、私達は
そのような組織に依拠しながら生きている存在です。


国民年金というシステムは破錠しつつあるにしても
保険、学校、図書館、下水道という国からの支援はもちろん、
(もちろん税金を払っているからですが)
今やGoogle、iPhone、Facebookなどのサービスがないと
生活(仕事)ができない!という人が多くいると言えると思います。
もちろんこれは世界に共通して言えることです。


一方で人口問題や大気汚染による環境問題、
経済的な問題からくる戦争の可能性、
または地震などの災害と私達は常に
隣合わせに生きている小さな存在です。


万が一これまで経験した事がない過酷な状況が訪れ、
国や企業におけるサービス提供が滞った場合、
私達は行きていけるのでしょうか?
そんな時こそ試されるのが一人一人の
個人が持つ"生きる力"になってくると思いますし、
それはより重要なものになってくると感じてます。
もの凄い抽象的な表現で恐縮ですが、
より根本的な、人間的な部分にフォーカスが
当たる時代になると思うのです。


今、ソーシャルメディアによって
人と人の繋がりが見直されてきている」と
言われたりしてますが、その原点回帰的な動きが
今後より加速されていくと予測しています。


そういったこれからの流れを受けて
アメリカでは個人間で取引を行うことのできる
WEBサービスが2010年ごろから急速に増え始めてきてます。
シェアサービス、または個人と個人を結ぶという意味で
P2Pサービスなどと表される領域です。
その名の通りこれらのサービスは国や企業を
中抜きして人間的なやりとり(物々交換等)を
行う場(マーケットプレイス)を我々に提供してくれます。


SHAREという書籍に詳しく書かれているところですが、
これらのサービスの台等は世界中の人がインターネットを通して
直接コミュニケーションが出来る時代だからこそのものです。
時代が一巡して、貨幣を必要としない時代へと
原点回帰していく証拠だとも感じとれます。


有名なものだと要望をシェアして助けあう「Zaarly」や
空部屋を旅行者に提供する「Airbnb」、日本だと
物々交換の「Livlis」などでしょう。
しかし、今回ご紹介させて頂きたいのはもう少しニッチな分野に
フォーカスされたアメリカのP2Pサービスです。
最後にご紹介する日本でのサービスもぜひご注目ください。


子供は可愛くてオシャレさせたい一方、
子供は成長が早いので、せっかくの可愛い
お洋服もすぐに着れなくなってしまいますよね。
そういった課題を解決するためのサービスです。
アメリカよりも日本の「ママ」をターゲットにしたほうが
ハネそうな面白いサービスだと実感します。

また同様に要らなくなったおもちゃを交換するための
サービスで「Toyswap」というのも存在します。
これらを利用することは子供を持つ親にとっては
賢い消費の一つではないでしょうか?

こちら2つとも「庭」をシェアするためのサービスです。
ガーデニングや果物/野菜の栽培の願望がある人と
使っていない自宅の庭をマッチングさせるものです。
つまり自宅の庭のレンタルですね、これが普及するにつれて
"朝起きたら自宅の庭で知らない人が花の手入れをしている"
という面白い光景が見られることでしょう。

自宅の部屋を貸すサービスも大当たりしているくらいですので、
そういったサービス利用への心理ハードルは思うほど
高くはないと思います。


直訳すると「隣人のフルーツ」
つまりご近所さんとフルーツや野菜を交換しあうサービスです。
先程の庭繋がりでご紹介させて頂きました。
アプリもローンチされているようで
特産品などを活かし、地域の発展にも繋がりそうな
可能性に溢れるサービスだと個人的に感じます。
果物の交換など、まさしく"人間的"なのではないでしょうか。
こちら共にダンボールのマーケットプレイスです。
Free Cardboard Boxesは回収して低価格で販売するものであり、
USED Cardboard Boxesはダンボールが欲しい人と処分したい人を
マッチングするP2Pサービスですね。
ダンボールというコンセプトでこのようなサービスが
2つも運用されている事実にビックリしました。
周りの"非効率"を見直すことによって日常をもっと
より良く出来るかもしれません。

See Video: http://www.vimeo.com/38210663

co-ba library from tsukuruba inc. on Vimeo.


①〜④まではアメリカのサービスでしたが、
こちらは日本のコワーキングスペースco-baを運営する
Tsukuruba incのお二人が手がける図書館です。

co-baの上の階に設けられる全く新しいコンセプトの
図書館に近いコワーキングスペースで、
一番の特徴は何といっても
みんなで本棚をつくっていく」ということです。
つまり作者別、ジャンル別による本棚ではなく、
提供者別で本が並ぶ場になっており、
図書館というよりもコミュニティスペースと呼ぶに
ふさわしい場だと感じます。

これまで図書館のような施設は国や企業から
提供される一方の"与えられた場"でした。
co-ba libraryではもっと能動的に
自分たち自身の手で空間を作りあげていくことから
生まれるコミュニケーションを通して
ポジティブなシェア(精神的にも物質的にも)が
発展していくことを望んでいると言います。


リアルな場所で本をシェアするという行為を通して
自分を表現しつつ、一方受け取る方は
本の提供者の価値観を受け止めながら
また新しい本に出会い、気付きを得るという、
GIVE&TAKEが効率良く周り、可視化できる場として
機能していくことでしょう。

上記の動画を見て頂ければわかるかと思いますが、
あらゆるジャンルの人が集まるだけでなく様々なイベントが
開催されたりするなど、東京で最もHOTな場になることは
間違いないと感じてます。


以上、子供服、庭、フルーツ、ダンボール、本という
文脈で貨幣を介さず、それぞれの交換をベースにした
サービスを5つ紹介致しました。
こういったWEBサービスは新しいものではありますが、
インターネット登場の遙か昔から行われてきた活動です。

それこそお金という概念が現れる前から行われてきた
与え/与えられるという人が進化していくにあたって
必要不可欠な活動
であり、このような活動は
どんどん生き辛くなっていくかもしれない
これからの未来において重要視されていくことでしょう。


空き部屋を旅行者に貸し出すairbnbの創業者は
サービスアイデアを父からは断固として反対されたが、
祖父に相談したところ
昔はみんな助け合ってた、これは成功するよ」と言われ、
サービスの提供を決めたそうです。
国や企業への信頼という言葉が古いものになりつつ
ある今、より「相手を想う」ことについて
一度深く考えてみるのも面白いのではないでしょうか?
与えることは受け取ること」GIVEの姿勢こそが
これから最も求められる考え方だと私は感じてます。


Written by Shinichiro kinjo


Original Page: http://hanpanai.com/?p=3935&utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=%2525e4%2525ba%2525ba%2525e3%252582%252592%2525e7%2525b9%25258b%2525e3%252581%252592%2525e3%252582%25258b%2525e3%252582%2525b7%2525e3%252582%2525a7%2525e3%252582%2525a2%2525e3%252582%2525b5%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252583%252593%2525e3%252582%2525b9%2525ef%2525bc%252595%2525e3%252581%2525a4%2525e3%252581%25258b%2525e3%252582%252589%2525e8%2525a6%25258b%2525e3%252581%252588%2525e3%252582%25258b%2525e3%252580%252581%2525e6%25259c%2525aa%2525e6%25259d%2525a5

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