Google アナリティクス導入時の66項目のチェックリスト(2)
gaforum.jp | Nov 30th -0001<導入と諸設定>
本稿はGoogle アナリティクス導入時の66のチェックリストの後編です。本稿では具体的なリストを列挙していますが、まずは考え方を述べた前編を理解してからお読みください。
●「計測開始にあたっての前提」となるチェック項目(3個)
- 計測対象ウェブサイト(群)の目的は何か
- そのサイト(群)の成功とは何か
- その成功を評価するための係数指標データ(群)は何か
●「計測対象サイトの範囲を決める」ためのチェック項目(6個)
- 中心となる計測対象サイトは何か(www.example.comなど)
- 別ドメインもまとめて集計の必要があるか、あるならそれを列挙せよ(sample-brandA.com,sample-brandB.comなど)
- サブドメインは複数あるか、まとめて集計する必要があるか、あるならそれを列挙せよ(aaa.example.com,bbb.example.comなど)
- ドメインの所有者は自分でないが、その一部のディレクトリの所有者は自分で、それを集計する必要があるか、あるならそれを挙げよ(cart-service.com/companyA/など)
以下はGoogle アナリティクスではあまり問題にならないと思うが、一般的にはチェック項目として挙げておくのがよいでしょう。
- セキュアサイトは計測対象サイトにあるか、あるならそれを列挙せよ
- wwwありとなしが共存しているか(www.example.comとexample.comが同じかどうか)
●現在行っているマーケティング施策と利用しているツールは(10個)
- メールマガジンは行っているか
- メールマガジン管理システムは自社製か他社製か、他社製なら何を利用しているのか
- メールマガジンの効果測定はどのように行っているか
- バナー広告は行っているか
- バナー広告の効果測定はどのように行っているか
- 検索連動型広告は行っているか、AdWordsは?Yahoo!リスティングは?
- AdWordsの効果測定は、AdWordsの画面だけでやっているか
- Yahoo!リスティングの効果測定は、Yahoo!リスティングの画面だけでやっているか
- その他の広告効果測定ツールを利用しているか、それは何で、どのような仕組みか
- タイアップなどで外部サイトからの集客、あるいは外部サイトへの送客を行っているか
●「計測したい項目を洗い出す」ためのチェック項目(18個)
- ドキュメントファイル(.pdfや.docなど)のダウンロード(クリック)回数は取得したいか
- 動画ファイル(.wmvや.aviなど)のダウンロード(クリック、再生)回数は取得したいか
- プログラムファイル(.exeなど)のダウンロード(クリック)回数は取得したいか
- 外部サイトへのリンクのクリック数は取得したいか
- 同一ページに複数ある同じリンク先の、リンク場所別のクリック数は把握したいか
- カートなどで同じURLが続く(ポストメソッドを利用している)場合の各ページの区別をしたいか
- フラッシュ コンテンツで特定の場所をクリックした行為を把握したいか
- フラッシュ コンテンツで特定の場所にマウスオーバーした行為を把握したいか
- どのプルダウンメニューを利用したかを把握したいか
- 入力フォームでどの項目まで入力を進めたのかを把握したいか
- 会員/非会員の行動の区別をしたいか
- メルマガからの流入は正確に把握しているか、成果と連動して把握しているか
- メルマガに記載している個々のリンクからの流入回数を把握したいか
- バナー広告からの流入は正確に把握しているか、成果と連動して把握しているか
- 検索エンジンからの流入は、広告とオーガニックを区別できているか
- 日本固有の細かい検索エンジンのデータも個別に知りたいか
- サイト内検索エンジンの機能はあるか、その検索状況について把握したいか
- Eコマースの購入商品や売上金額データをアクセス解析データと紐付けたいか
●「データに対して固定的に加工を行う」ためのチェック項目(8個)
- /と/index.html(.asp,.htm,.phpなども)が併存する場合に、レポート上で表記を統一してまとめる必要があるか
- URLに付いているパラメータを削除することを検討する(例えばセッションIDなど、ページの内容に直接関係ないパラメータ)
- サイト制作など運営当事者の利用を除くため特定のIPアドレスからのアクセスを除く必要があるか
- 特定のドメインからのアクセスを除く、あるいはそこだけに絞り込む必要があるか(日本からだけにするとか)
- 部門毎のデータに予め切り分けておくために特定のディレクトリだけに絞り込んでおく必要があるか
- ユーザーのPC環境が特定のOSに一致した(一致しない)ものに絞り込む必要があるか
- URL群を纏めて表記するようにURLに加工を施す(5万パターン以上のURLをコンパクトにまとめるため)
- 個々のURLの表記を変えるような加工を施す必要があるか(5万パターン以上のURLをコンパクトにまとめるため)
●「標準で表示しない機能を活用する」ためのチェック項目(7個)
- 目標設定の指定をすること
- 目標到達プロセスの指定もなるべく行うこと
- eコマースの機能を有効にすること(eコマースのトラッキングコードを使用していなくても有効にできる)
- AdWords費用データの取り込み(AdWordsをやっていたらデータ連携をしておくこと)
- サイト内検索機能を有効にすること(サイト内検索の機能を実装していなくてもパラメータを使っていれば利用できる)
以下は導入開始当初からすぐに必要とは思いませんが、こういう機能もあるということを知っておきましょう。
- 一定以上の変化があったらアラームで知らせる機能が必要なら設定する
- 参照元のグルーピングをカスタマイズする必要があれば設定する(マルチチャネルのチャネルのグルーピングのカスタマイズ)
●「制限事項を振り返る」ためのチェック項目(7個)
- 計測対象サイトの月間ページビュー数は500万を超える規模か(AdWordsのアカウントとリンクしていれば気にする必要はない)
- 一つのGoogle アナリティクスのアカウント配下に作成できるプロファイルの総数は50個まで
- カスタム変数は各ウェブ プロパティで5つまで
- 一つのプロファイルに表示できるURLパターンは5万種類まで(5万件以上あると(other)で一括りにされる)
- 一つのプロファイルに表示できるキーワードは5万種類まで(5万件以上あると(other)で一括りにされる)
- 一つのプロファイルに指定可能な目標設定は最大20個まで
- 目標到達プロセスは各目標に対して20URLまで
●「管理者と閲覧者の権限を設計する」ためのチェック項目(7個)
- メインの管理者にはどのGoogle アカウントを使用するのか
- サブの管理者は必要か、必要ならどのGoogle アカウントに付与すべきか(管理者はGoogle アカウント配下の全てのプロファイルの閲覧権限を有することに注意)
- 広告代理店に閲覧権限は必要か
- 検索連動型広告運用コンサルタントに閲覧権限は必要か
- 制作会社に閲覧権限は必要か
- 社内の関係者に閲覧権限は必要か
- どのプロファイルに対して、上記関係者にそれぞれどのように閲覧権限を付与するのか
Original Page: http://gaforum.jp/basic/intro/2992
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